Jc5344sE

1: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)11:02:24 ID:GuX
 
───

遠藤「なあポイジ……お前、自分の借金のこと分かってんのか?」

(*^○^*)「いっぱいなんだ!」

遠藤「……返すアテはあるのか?」

(*^○^*)「返せるんだ! 大丈夫なんだ!」

遠藤「……方法は?」

(*^○^*)「宝くじ買ったんだ! 一等賞当たれば借金なんてチョチョイのチョイなんだ!!」

遠藤「……お前……船に乗れっ……」

(*^○^*)「船?」

遠藤「大金が稼げる船だ」

(*^○^*)「すごいんだ! 乗るんだ!」


 ボー ボー

(*^○^*)「おっきいんだ! すごいんだ!」

黒服「ポイジ様ですね。 こちらへどうぞ」

(*^○^*)「わーい」
 

42: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:11:34 ID:vmS
>>1作ってたんか
すまんな

2: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)11:02:57 ID:GuX
 
 
黒服「10分複利……利子はおよそ4割になります」

石田「ふ、ふざけるなっ! 誰が借りるか!」

(*^○^*)(お金がもらえるんだ!)

(*^○^*)「いっぱいくーださい!」

黒服「では上限の1000万で」

船井(こいつ……やるな)
 

利根川「限定ジャンケンっ……」

(*^○^*)「楽しそうなんだ!」


黒服「ゲームスタートっ……!」

(*^○^*)「わーい、楽しむんだ!」

船井「なあ……アンタ……」 ズ…ッ

(*^○^*)「?」

船井「このゲームの必勝法……知っとるか?」

(*^○^*)「必勝法!? すごいんだ!」

船井「アンタだけに特別に教えたろ思てな……」

(*^○^*)「いい人なんだ!」
 

3: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)11:03:16 ID:GuX
 
 
船井「な? つまり二人で組んで八百長すれば、二人とも助かるんや」

(*^○^*)「頭いいんだ!」

船井「ほな、始めるで まずはグーのあいこ同士からや」

(*^○^*)「分かったんだ!」

船井(ククク……)

(*^○^*)「えーと、グー、グー…」

(*^○^*)(あ、でも星が欲しいんだ)

(*^○^*)(今パー出したら勝てるんだ)

(*^○^*)(でもそんなことしたら船井さん怒っちゃうんだ…)

(*^○^*)(いや、意外と許してくれるかも) ポジポジ

(*^○^*)「パー」 パシッ

船井「ンな゙ッ…!?」

(*^○^*)「わーい、勝ったんだ」

船井「お、お、お前ェ!! 何してくれてんねん!!!」

(*^○^*)「だって星欲しかったんだ。 もらうんだ」 ベリッ

船井「あ゙ッ……き、貴様ッ!!」

(*^○^*)「星キレーなんだ わーい」

船井「ほ、星は3つあれば十分なんやぞ!! 分かっとんのか貴様!!」

(*^○^*)「星キレーだからいっぱい欲しいんだ」

船井「ッ……!!」 ギリ…

(*^○^*)「楽しいんだ! もっとジャンケンするんだ!」
  

7: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)11:08:42 ID:Scj
おもしろい

9: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)11:10:33 ID:X3T
ポジハメ通り越してただの畜生やんけ

11: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)11:29:59 ID:moz
ワロタ
期待

19: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)12:34:35 ID:vmS
(*^◯^*)「さっきはパーを出して勝ったんだ」

(*^◯^*)「つまりパーだしたら星を得やすいんだ」

(*^◯^*)「だけどそのパーが負けるのはチョキ・・・」

(*^◯^*)「そのチョキに勝つためにグーを出せばいいんだ!」

(*^◯^*)「つまりグーパーを中心に出していけば勝てるんだ!」

(*^◯^*)「やったー必勝法なんだ!」


20分後


(*^◯^*)「星1つでチョキ一枚…どうすりゃいいんだ…」

20: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)12:43:48 ID:vmS
(*^◯^*)「よく考えりゃ終盤チョキばっか出すやつなんてカモに違いないんだ」

(*^◯^*)「なんて馬鹿なことをしたんだ…」

(*^◯^*)「お? あそこにいるのは古畑なんだ!」

(*^◯^*)「僕の借金の原因なんだ、逃がさないんだ」


(*^◯^*)「古畑!」

古畑「ひい! ポジハメさん! 許してください!」

(*^◯^*)「そんなことどうでもいいんだ」

(*^◯^*)「2人、いや3人で星を増やしにいくんだ!」

(*^◯^*)「あそこにいるデブにも協力を求めるんだ」

古畑「は、はい!」

22: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)12:53:39 ID:vmS

安藤「あの、僕はどうしたら…」

(*^◯^*)「とりあえず作戦タイムなんだ」

(*^◯^*)「僕がトイレ行ってる間に考えとくんだ」


(*^◯^*)ジャー

古畑「いやー何かポジハメさんがいると心強いです」ジャー

(*^◯^*)「そんなこと…あれ? 古畑、カードは?」

古畑「安藤に渡しました」

(*^◯^*)


(*^◯^*)「安藤なに負けてきやがったんだ!」

安藤「許してください、許してください」

(*^◯^*)「嘘つけ! どうせ僕たちを裏切ろうと考えたんだ!」

(*^◯^*)「裏切るなんてひどいやつなんだ!

(*^◯^*)「絶対に許せないんだ!」

24: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)13:04:28 ID:vmS

(*^◯^*)「まあ悪しきを切っていったら団結はねえんだ」

(*^◯^*)「今回は見逃すんだ」

安藤「あ、ありがとうございます!!」

(*^◯^*)「しかし残ってるのはチョキ4枚…どうすりゃいいんだ」

(*^◯^*)「しかも、次負けたら敗退なんだ……」

(*^◯^*)「……!」

ポジハメに一条の光・・・!
それはさながら点が垂らした救いの糸・・・!
勝ちへのタイトロープ・・・!

(*^◯^*)「古畑、安藤…今からいう条件のやつを探し出すんだ!」

25: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)13:10:34 ID:vmS
よう考えたら名前がポイジたったな

ポジハメポイジという名前っちゅうことで

26: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)13:16:12 ID:vmS

(*^◯^*)「見つけたんだ?」

古畑「は、はい! あいつが現在7枚で前に出した2枚がグーチョキです」

(*^◯^*)「よし、あいつに挑みに行くんだ」

安藤「で、ですがポジハメさんの星はあと一個ですよ!」

(*^◯^*)「かまわないんだ」

(*^◯^*)「負けても裸にされるだけらしいんだ」

(*^◯^*)「船井っていう人が言ってたんだ」

安藤「え・・・?」

(*^◯^*)「挑みに行くんだ! いやだと言われても食い下がるんだ!」

27: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)13:30:54 ID:vmS
(*^◯^*)「僕と勝負するんだー!」

ハイエナ野郎(なんだこいつ…)

ハイエナ野郎(星1つのくせになぜこんなに好戦的なんだ…)

(*^◯^*)「早くするんだー!」

(*^◯^*)「拒否権はないんだ! さっさと受けるんだ」

ハイエナ野郎(なにやら勝算でもあるのか…?)

(*^◯^*)「もう星いっぱい持ってるお前から星を頂くしかないんだ!」

(*^◯^*)「頼む!受けてくれなんだー!」

ハイエナ野郎(ククク…しかし俺はバランスよくカードを配分してある)

ハイエナ野郎(何よりこんなクズに・・・俺が負けるわけがない!)

ハイエナ野郎「いいだろう・・・受けてやる」

(*^◯^*)「やったー絶対に勝つんだ!」


3分後


ハイエナ野郎「馬鹿な…!全部チョキだと!」

28: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)13:38:07 ID:vmS

(*^◯^*)「やったー上手くいったんだ!」

(*^◯^*)「星は合計で3個になったんだ!」

古畑「やったぁ~!ポジハメさん」

安藤「ひょお~っ!」

(*^◯^*)「無事に3個達成なんだ」

(*^◯^*)「古畑、安藤 短い間だったけどありがとうなんだ」

古畑 安藤「は?」

(*^◯^*)「いや、星3個になったから上にあがるつもりなんだ」

古畑 安藤「」

29: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)13:45:34 ID:vmS
安藤「ポジハメさんひどいっすよ・・・!」

安藤「最後はともかく・・・俺たち途中までは仲間だったじゃないッスか」

古畑「そうっスよ・・・!」

安藤「いわばその星はみんあで協力して作った星・・・」

安藤「全部はひどいっ!ポジハメさんだけ得するなんて」

古畑「そうっスよ・・・!」

安藤「俺らにも取り分下さいよ・・・!」

古畑「取り分・・・取り分・・・」

安藤「取り分を下さいよ・・・!」

31: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)13:49:04 ID:B67

33: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:03:13 ID:vmS
(*^◯^*)「嫌なんだ!」

古畑「そんなぁだいたい3人で星増やすって言ってたじゃないですか・・・!」

(*^◯^*)「別に3人分と言ってないんだ」

(*^◯^*)「僕の分だけの星を増やしたんだ」

古畑「そんなぁ・・・」

(*^◯^*)「後は二人で勝手に頑張るんだ」

(*^◯^*)「アハハハハハハハハハハハハハハ!」

こうして・・・ポジハメの短かった一時間余が終わった

乗り込んだ参加者103人のうち古畑、安藤を含む36人が

限定じゃんけん及びその後の売買でも星三つに至らず

エスポワールに飲み込まれ消えた・・・彼らの人間としての人生は終わった


かろうじて免れたのは67人 この中で本当に借金から解放される者は

ポジハメを含む29人・・・

39: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:10:06 ID:vmS
数年後・・・


(*^◯^*)「規定により娑婆の借金 385万はチャラ」

(*^◯^*)「しかし船で出た借金が629万5000円・・・詳細はここに」

カイジ「おいっ・・・こんなもん俺が返すと思うか」

(*^◯^*)「返すさ・・・返させる」

(*^◯^*)「次・・・」





おしまい

40: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:10:26 ID:GuX
 
船井(こいつ……キレ者なんか……それともマジの天然か……!)

船井(とにかく……油断ならん……!)

船井(こいつはもう信用ならん。 八百長もガチもお断りや…!)

船井「クソッ……もうええわ… 金輪際ワイに近づくなっ……!」

(*^○^*)「えー、もっとゲームしたいんだ! したいんだしたいんだしたいんだ!」

船井「さ、騒ぐなや!」

(*^○^*)「ゲームしたいー ジャーンケーンしーたいー!!」 ギャーギャー

 ざわ・・・ ざわ・・・

 「何だ、なんの騒ぎだ」 「あそこだ」 「何が起こったんだ」

   ざわ・・・  ざわ・・・

船井「し、静かにしろや! 皆が見とるやろ!」

(*^○^*)「次はちゃんとやるんだ!! 必勝法の八百長キッチリやるんだ!!」

船井「ば、馬鹿……!!」

 ざわ・・・ ざわ・・・

  「必勝法? 八百長?」 「なるほど、その手があったか!」

   ざわ・・・ ざわ・・・

船井(コイツ……全員にバラしおった……! ワイの奥の手がっ……!) タラ…

 ざわ・・・ ざわ・・・

船井(不味いっ…… 始まるっ… 始まってしまうっ……!)

  「なあ、良かったら俺と八百長してくんない…?」
   「ねえ、頼みがあるんだけど…」

船井(カモの奪い合いが……っ!!)
 

41: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:10:52 ID:GuX
 
船井(は、早く他のカモ見つけてワイの必勝法を仕掛けんと……)

船井「ハッ…」

船井(い、いや……アカン! ワイは今、1個星が少ないんや!)

船井(この状態のワイが『お互い星3つで引き分ける必勝法』を説いても、何の説得力も無い…!)

船井(それどころか、相手に警戒されるに決まっとる……! 今のワイは…必勝法が使えんっ……!)

船井「……」 ギリ…

船井(今のワイは……ガチで勝負するしか無いんか……?)

船井(いや……)

(*^○^*)「ゲーム! ジャンケン! ゲーム! ジャンケン!」 ワーワー

船井(コイツがおる…!) ギン!

船井(何の前情報も無い奴と勝負するより、カード残数の分かっているコイツと闘る方が、まだ有利……!)

船井(それに……) チラ

船井(ワイにはまだ、こいつにも見せていない奥の手がある……!) ギン!

(*^○^*)「ゲーム! ジャンケン! ブッチッパ!」 ワーワー

船井「……分かったわ…… ほな、勝負したる……」

(*^○^*)「ワーイなんだ!」
 

46: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:12:56 ID:GuX
 
船井「ただし、条件がある」

(*^○^*)「条件?」

船井「最初に……清算するべきや」

(*^○^*)「清算?」

船井「お前が……ワイを騙して星を奪ったやろ。 その清算や」

(*^○^*)「分かったんだ!」

船井(っ……えらい物分かりええやないか…)

船井(それとも何ぞ、狙いでもあるんか…?) ジッ…

(*^○^*)「その代わりこっちも条件があるんだ!」

船井「条件?」

(*^○^*)「ぼく、殴られたり脅されたりしたら怖いんだ!」

(*^○^*)「だから、不正行為をしたら星を全部相手に渡すって条件なんだ!」

(*^○^*)「黒服さんも呼んで、キッチリせーせーどーどーやるんだ!」

(*^○^*)「じゃないと怖くてやってらんないんだ!」

船井「はぁ……? 不正行為……?」

(*^○^*)「そうなんだ! ふせーこーいした方は、された方に星ぜんぶ渡すって条件ならやるんだ!」

船井「……」 ゴシ…

船井(ワイのカードスリ替えは……不正行為には当たらん… 黒服も黙認するはずや…)

船井(あくまでゲームルールに抵触する行為が不正とみなされる……ワイにとって不利な条件やない…!)

船井「…分かった。 その条件でやろうや」

(*^○^*)「わーい!」
 

53: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:22:37 ID:GuX
 
 
黒服「……通常ルールに加え、不正行為をした側が相手に対し星を全て譲渡という特殊ルール、でよろしいな?」

(*^○^*)「うん!」

船井「ああ……」

(*^○^*)「はやく! はやくジャンケンするんだ!」 ウキウキ

(*^○^*)「はやく! はやく!」 ワクワク

船井「おお、分かったわ…」

船井(こいつ、やっぱりただのゲーム好きのアホなんか? ワイの思い過ごしか…)

(*^○^*)「清算ってどーするんだ? 早く言うんだ」

船井「ああ……まず、ワイがパーを出す。 アンタはグーを出してくれや」

(*^○^*)「分かったんだ! 早くやるんだ グー、グーと…」

船井「あ、ちょっと待った!!」

(*^○^*)「何なに 早くはやく」 ウキウキ

船井「アンタさっき約束破ったやろ。 信用でけへん」

(*^○^*)「そんなぁ 早くやろーよ早くー」

船井「やから、一旦表の状態でテーブルに出してくれや」

(*^○^*)「分かったんだ 急いでやるんだ」 パシッ

船井「そないに焦らんでも……」

(*^○^*)「次はどうするんだ早くはやく」
 

54: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:23:47 ID:GuX
 
船井「その表で出したアンタのグーのカードを、ワイがアンタの場に伏せる」 スッ

船井(確かにカードは1枚…グーのカードや。 スリ替えは不可能…!)

(*^○^*)「ぼくは早くジャンケンしたいんだ!! 早く終わらせるんだ!!」

船井「分かっとるわ! 急ぐから静かにせえや!」

船井「ほなワイはパーのカードを伏せて……」 パシッ

(*^○^*)「はやくめくるんだ! 早くはやく!」

(*^○^*)「ぼくはグーなんだ!!」 ピラッ

船井「分かっとるわぁ!! ほら、めくるで、ほら、パーや!!」

(*^○^*)「勝負アリなんだ!! はやく次するんだ! はやく!!」

船井「あーもううるさいなぁ!!! カードの処分が先やろうが!!」 スッ ポスッ

船井「ほな、次の勝負行くで…」 ハァ…

(*^○^*)「黒服さん」

黒服「ん?」

(*^○^*)「チェックもオープンも言ってない、ただの練習なのにカード捨てられたんだ」

黒服「!!」

船井「な゙っ!!?!」

(*^○^*)「ひどいんだ。 本番ならチェックやオープンを言う決まりなんだ。 これ練習のつもりだったんだ。」

(*^○^*)「勝手にカード捨てられたんだ。 ひどいんだ。 ふせーこーいなんだ」
 

55: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:24:30 ID:vmS
船井痛恨のミス

57: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:26:04 ID:Z5H
知能の低いワイに誰か説明を

61: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:26:40 ID:vmS
>>57
チェックせずにカードを入れるのは不正行為

68: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:29:31 ID:GuX
>>57
(原作未読組に優しくなくて)すまんな
no title

62: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:27:08 ID:yZo
これ、原作にもあるんか?

63: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:27:24 ID:vmS
>>62
ないで
完璧にオリジナル

73: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:37:51 ID:GuX
 
船井「な、何を……ワイは……つ、ついうっかり…」

(*^○^*)「チェック言わない、オープン言わない、勝手に捨てる」

(*^○^*)「スリーアウトチェンジなんだ」

黒服「…」 ガシッ

船井「ひっ…ワ、ワイは…・・ワイはぁぁあぁ……!!」 ジタバタ

(*^○^*)「お星さまもーらい」 ビリッ ベリッ

船井「あぁああぁああぁあぁ……!」 グニャァァ~

(*^○^*)「わーい! 白星いっぱいなんだ! うれしいんだ!」 ウキウキ

黒服「不正行為に加え……お前は星を失った……!」 ガシッ グイ…

船井「いっ……嫌や……行きたくない……行きたくないィィィぃぃぃ~~!!」 ズルズル…

船井「だ、誰かっ……あぁああぁ……あああぁああ゙あ゙あ゙!!!」 ジタバタ

 ギイィィィ…

船井「た、助けっ……助け……!」

 バタン!!

(*^○^*)「うーん、もしかしたらひどいことをしてしまったかもしれない」

(*^○^*)(でもぼくは星がもらえてうれしいんだ)

(*^○^*)(ってことは、船井さんはいい人だから、きっと自分のことのように喜んでくれているはずなんだ) ポジポジ
 

74: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:38:47 ID:awW
こいつやばいな

82: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:49:43 ID:GuX
  
 ギィ…
 
黒服「……」 スッ

(*^○^*)(船井さんはどこに連れて行かれたんだろう……)

(*^○^*)(確か借金を返すために働かされるとか言ってたんだ!)

(*^○^*)(でも5時上がり残業手当付き有給アリかもしれないんだ) ポジポジ

(*^○^*)「もっとお星さまほしいんだ! もっと集めるんだ!」 タタタ
 
 
モブA「はぁ……どうしよう……勝負するのが怖い……」

(*^○^*)「やっほーなんだ」

モブA「あ、さっき必勝法とか言ってた人……」

(*^○^*)「必勝法教えてあげるなんだ!」

モブA「ほ、ほんとに!」

(*^○^*)「ずっとあいこし続ければいいんだ!」

モブA「な、なるほど……! それなら……!」

(*^○^*)「始めるんだ!」


モブA「嘘つき!! 嘘つきィィィ!!!!」

(*^○^*)「わーい、お星さま増えたんだ」
 
モブA「ひどい…… ひどいっ……」 ボロ…ボロ…

(*^○^*)(泣かせてしまったんだ)

(*^○^*)(でも良い勉強になったって嬉し泣きかもしれない) ポジポジ

(*^○^*)「もっとお星さま欲しいんだ!」 タタタ
 

90: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)14:57:50 ID:fWz
やべぇよ・・・やべぇよ・・・

92: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:04:56 ID:GuX
 
(*^○^*)「えーと、どこか困ってる人いないかな」 キョロキョロ

モブB「はぁ……どうしよう… 勝てる気がしねぇ……」

(*^○^*)「やっほー」

モブB「ん? 誰だアンタ」

(*^○^*)「ぼくは必勝法を知ってるんだ」

モブB「必勝法!?  い、いや……そんなもの信じられるか!」

(*^○^*)「ぼくはある法則を見つけたんだ」

モブB「法則?」

(*^○^*)「相手が何のカードを出すかが分かるんだ」

モブB「そ、そんなことできるわけないだろ!」

(*^○^*)「ほら、あの人を見るんだ」

 セット!

モブB「あの勝負してる奴か?」

(*^○^*)「あの人はチョキを出すんだ」

モブB「そ、そんなの分かるわけ……」

 オープン!

   グーだ!

モブB「あァ!? グーじゃねぇか!! はずれてんぞ!」

(*^○^*)「だってテキトーだもん」

モブB「はぁ!?」

(*^○^*)「バイバーイ」 タタタ

モブB「何だったんだアイツは……」
 

94: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:05:25 ID:GuX
 
───

モブC「相手の出したカードが分かる?」

(*^○^*)「うん! 法則を見つけたんだ!」

モブC「そんな馬鹿な……」

(*^○^*)「あの人見てて。 チョキを出すよ」

モブC「そんなわけ……」

 オープン! チョキ!

モブC「ッ!!!?!」 ガタッ!

モブC「な、な……」 ワナワナ

(*^○^*)「うん。 やっぱり計算通りなんだ 間違いないんだ」 ボソ

モブC「お、教えてくれ! た、頼む!!」

(*^○^*)「うーん、タダで教えるわけにはいかないんだ」

モブC「ど、どうすればいい……?」

(*^○^*)「星ひとつくーださい」

モブC「ほ、星だと!!? そ、そんな、星は貴重で……」

(*^○^*)「でも、この方法が分かったら星稼ぎ放題なんだ! いくらでも元が取れるんだ!」

モブC「……」

(*^○^*)「星がいっぱい…大金持ち……プール付きの家……美女……助っ人外人…」 ヒソヒソ

モブC「……」 ゴク…

(*^○^*)「ね、八百長試合で星ちょーだい」

モブC「分かった……」
 

96: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:06:31 ID:GuX
 

(*^○^*)「勝ったー。 星もーらい」 ベリッ

モブC「ああ……な、なあ、教えてくれよ、カードが分かる秘訣……」

(*^○^*)「そんなものある訳ないんだ」

モブC「………」

モブC「は?」
 
(*^○^*)「ぼくは適当言っただけなんだ」

モブC「………」

モブC「……」 ガク…

モブC「……てンめェッッ!!!」 ボカッ!

(*^○^*)「ぎゃっ!」

モブC「ころ…殺してやる!!!」 ドカッ ボカッ

(*^○^*)「エーン、ぼーりょくはんたいなんだ!」

黒服「おい!! やめろ!! 別室行きになりたいか!!」 ガシッ

モブC「だ、だって……こいつが……こいつが俺を騙して……!」

(*^○^*)「星は勝負で勝ったからもらったんだ! 言いがかりはよしてなんだ!」

モブC「く………くぅぅぅうぅッ……」 ギリ…ギリ…

(*^○^*)(怖い顔でにらんでるんだ)

(*^○^*)(これでもう彼は詐欺とかに引っ掛からないと思うんだ) ポジポジ

(*^○^*)「もっとお星さま欲しいんだ!」 タタタ
  

99: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:08:44 ID:vmS
今のところまともに戦ってない

111: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:30:06 ID:eNf
これは良SS

112: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:30:34 ID:GuX
 
(*^○^*)「えーと、どこかにカード0枚で困ってる人いないかな」 キョロキョロ

モブD「はぁ……カードが無い…どうしよう……」

(*^○^*)「こーんにーちわ」

モブD「ビクッ だ、誰?」

(*^○^*)「ははあ、さてはカードが無くて困ってるんだ?」

モブD「う、うん……」

(*^○^*)「困ってる人は見捨てちゃおけないんだ! ぼくがカード1を1枚恵んであげるんだ!」

モブD「ほっ、ほんとに!?」

(*^○^*)「うん。 はい、チョキのカードあげるんだ」

モブD「あっ、ありがとう!」

(*^○^*)「それじゃバイバーイ」 タタタ


(*^○^*)「えーと、他にカード無くて困ってる人いないかな」 キョロキョロ

(●▲●)「星1つで……カード無し……どうすりゃいいんだ」

(*^○^*)「お」

(●▲●)「どうせ勝てない……もう終わり……負け……」 ブツブツ

(*^○^*)「ねーねー、カード無くて困ってるんだ?」

(●▲●)「え? うん……」
 

113: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:30:55 ID:GuX
 
(*^○^*)「ぼくがカードをあげるんだ!」

(●▲●)「本当に? でもその代わり高い料金取るんでしょ……」

(*^○^*)「タダなんだ!」

(●▲●)「じゃあ、内臓とか取るんでしょ……」

(*^○^*)「何にもしないんだ! ただ、協力してほしいんだ!」

(●▲●)「協力……?」

(*^○^*)「このグーのカードで」 ピラ

  モブD「…」 ウロウロ

(*^○^*)「ある人と勝負して欲しいんだ」



(●▲●)「…勝った……星、もらった……」

(*^○^*)「うん、当たり前っちゃ当たり前なんだ。 相手のカード知ってるんだから」

(●▲●)「なんだか悪いことしてるような……」

(*^○^*)「そんなことないんだ。 さっきモブDくんは喜んでたんだ! きっといいことなんだ!」

(●▲●)「そうなのかな……」

(*^○^*)「さて、この方法で星を増やすんだ」


(●▲●)「4連勝……」

(*^○^*)「じゃ、約束通り星ふたつちょーだい」

(●▲●)「うん……  ぼくは星3つになった…あがれる……ありがとう……」

(*^○^*)「いいってことなんだ!」

(*^○^*)「うーん、いいことしたあとは気持ちいいんだ!」
 

121: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:49:22 ID:GuX
 
(*^○^*)「わーい、お星さまいっぱいなんだ!」

 ざわ・・・ ざわ・・・

 「なんだよアレ…」 「マジックテープからはみだしてんぞ…」
  「あ、あれだけで何百…いや何千万になるんだ…!?」

  ざわ・・・ ざわ・・・

(*^○^*)「でももうジャンケン飽きたんだ! かーえろ」

黒服①「おい待て……勝手に帰宅することはできん。 それに、星を換金しないのか」

(*^○^*)「星を換金?」

黒服①「ああ、我々が買い取ることもあるし、星が足りない人間に売ることもできる
    というか、それ目的で集めたんじゃないのか?」

(*^○^*)「ふえー、知らなかったんだ。 教えてくれてありがとうなんだ、やさしいおじさん」

黒服①「や、優しくないっ!」

(*^○^*)「やさしいついでに、お願いがあるんだ」

黒服①「我々は監視と警護を仰せつかっている。 願いを聞く訳には……」

 ビラッ

(*^○^*)「もちろんタダでとは言わないんだ。 借りてきた1000万が丸々残ってるんだ」

(*^○^*)「これ、あげるんだ」

黒服①「っ……だ、だが、我々は……」

(*^○^*)「何も、インチキに手を貸せって言ってるわけじゃないんだ」

(*^○^*)「終わり際……喧噪も静まって、敗者も決まった頃……」

(*^○^*)「誰かが別室に運ばれたら、あることをやってほしいんだ」

黒服①「あること……?」

(*^○^*)「ちょっと、ついうっかり、やりがちなことなんだ」
 

122: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:49:52 ID:GuX
 
「もう……残り時間も少ない……」 ヒソヒソ…

「な、なあ、もし別室に運ばれたら、俺たち、どうなっちまうんだ……?」 ヒソヒソ…

「分からねぇ……でも、そんなに心配することじゃ…」

  「あ…」 「別室行きだ!来い!」

「あ、また誰か運ばれて行くぞ…」

黒服「ほら、入れ」

モブE「うう……」

 ガチャ
        ギィィィィ…


 「ぎゃあああああああああぁあああああああ!!!」

黒服「!?」

モブE「ッ!?」

  「うわあァァあぁああぁアァアぁあ゙あ゙あ゙!!!」
   「やべでぐれええ゙ええ゙え゙ええ゙ええ゙えええ!!!!」

黒服「くそっ……誰かが内扉を……!!」

モブE「……」 ガクガク

黒服①「…」 ヒョコ

黒服①「ああ、すみません……タイミングが悪かったですか」

黒服「ば……馬鹿野郎ッ!! 叫び声がフロアに丸聞こえだッ!!」
 

125: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:50:58 ID:GuX
 
モブE「ひ、ひ、ィ……」 ガクガク…

黒服「オラッ! 入れッ!」

モブE「い……嫌だァ……!」 ブンブン

黒服「入れっ……入るんだっ……!」 ズイ… グイッ!

モブE「嫌だあああぁぁあ゙ぁぁ゙あ゙あぁ゙あ゙ッ……!!!!」

 バタァァァァンッ!!

 ざわ・・・ ざわ・・・

  「………おい… な、何だ今の……」

 「こ、怖ぇ……怖すぎる…!!!」 「別室なんてトンでもねぇよッ!!」
                   
  「ひィィィィィ………」 ガタガタガタ

  「上がらなきゃ……上がらなきゃ! 上に……!」

   「な、何としてでも………」  「いくらかかってでも……」 ざわ・・・ ざわ・・・

     星を集めなくては……っ!!
 
 

127: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:52:43 ID:awW
これってなんで叫んでるんや?カイジ読んだことないからわからん

133: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:55:50 ID:GuX
>>127
こんな感じや
no title

132: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)15:55:33 ID:Pzb
こんなに頭がいいのになぜ借金を作ってしまったんや

135: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)16:03:19 ID:GuX
 
───

(*^○^*)「はーい、押さないで押さないで、お星さまは逃げないよー」

 「頼むっ……売ってくれっ……!」
  「お願いだっ……有り金全部やるからっ……!」

(*^○^*)「はいはい、ではこちらの投票用紙に値段を書いて欲しいんだ」

(*^○^*)「ついた値段が高い人から売っていくんだ。もちろん現金限りなんだ」

(*^○^*)「現金以上の値段を書いちゃった人には売らないんだ。はいはい入れた入れた」

 「うおおおっ……有り金全部書かなきゃっ…」

   「畜生っ……金がっ…金が足りねぇっ……」

 「いくらかかってでも……いくらかかってでも星をっ……!」




(*^○^*)「えへへー儲かったんだ」 ビラビラ

黒服①「……恐ろしい男だな、お前は……」

(*^○^*)「ぜんぜんおそろしくないんだ! ぼくいい子なんだ!」

黒服①「いや……お前は今年見た中でも一番恐ろしい人間だよ…2014年でベスト…いやワーストか…」
 

136: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)16:03:47 ID:GuX
 
黒服①「しかし、どれだけ稼げば気が済むんだ……」

(*^○^*)「ぼくはいっぱいお金がほしいんだ!」

黒服①「なぜそこまでして……金を……何をするつもりだ?」

(*^○^*)「これぜーんぶ寄付するんだ!」

黒服①「寄付!!? お前、何を考えてるんだ!?」

(*^○^*)「えへへ、これでいっぱい強くなるはずなんだ!」

黒服①「強く? 何かに投資するつもりか?」

(*^○^*)「うん! これで来年は優勝間違いなしなんだ!」

黒服①「何が何だか分からんが……」 ハァ…

黒服①「まあいい、家に帰れ。 それと……」

黒服①「二度と借金はするなよ」

(*^○^*)「分かったんだ! じゃあねおじさん!」

  タッタッタッタッタッ

(*^○^*)「えへへ…」 タッタッタッタッタッ


 待っててね… みんな…!  タッタッタッタッ



  賭博黙示録ポイジ  エスポワール編


     完
 
  

139: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)16:04:45 ID:YG2
乙やで

140: 風吹けば名無し 2015/09/20(日)16:05:01 ID:t8L
素晴らしい
乙やで

165: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:23:12 ID:yZ3
 
───

(*^○^*)「もっと寄付するんだ! もっと!」

(*^○^*)「もっと強くなってもらわなきゃ困るんだ」

(*^○^*)「借金してでも寄付するんだ!」

 

遠藤「……なあポイジ」

(*^○^*)「?」

遠藤「お前、またドえらい額の借金作ったな…」

(*^○^*)「まだまだ足りないんだ!」

遠藤「……」

遠藤「また、ギャンブルを紹介してやるよ」

(*^○^*)「わーい!」


── スターサイドホテル 地下3階
 
 ざわ・・・  ざわ・・・

(*^○^*)「人がいっぱいなんだ!」 

(●▲●)「あ……」

(*^○^*)「あ! えーと…」

(●▲●)「僕はネガ田光司… エスポワールで助けてもらった…」

(*^○^*)「あ、うん、覚えてる覚えてる」

(●▲●)(絶対覚えてない…) ネガネガ
 

166: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:23:44 ID:yZ3
 
(*^○^*)「僕はポイジ! よろしくなんだ!」

(●▲●)「うん… よろしく…」

(●▲●)(今度は僕が恩返しできたらいいな…)

(●▲●)(でも僕なんかが恩返しできるわけないよな…) ネガネガ

(*^○^*)(コイツ利用できるかもしれないんだ!) ポジポジ


黒服「さあ皆様、出発のお時間です。 先着12名をお送り致します」

 「ど、どうする…?」 「何のギャンブルか分からないんだ…行くのはリスクが大きすぎる…」
  「しかし…」
          ざわ・・・ ざわ・・・

(*^○^*)「わーい! また楽しいゲームなんだ! 行くんだ!」 ポジポジ

黒服「はい、まずはポイジ様ですね」

(●▲●)(どうせいつ行っても負けるんだ……先に散ろう……) ネガネガ

(●▲●)「あ、行きます」

黒服「はい、ネガ田様ですね」

 「お、俺も行くぞ!」 「俺も!」

黒服「ククク……」

  ガタ…ガタ…
      そしてポイジ達は箱に入れられ、送られた……!
               ゴトゴト…


   ガタンッ

(●▲●)(! 着いた……!)
 

167: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:24:03 ID:BrQ
お、続編ゥー!

168: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:24:35 ID:yZ3
 
 『1位には2千万……2位には1千万……!』

 『それでは……スタートっ……!』

   ガパッ

(*^○^*)「!?」

(●▲●)「!? これは……」

 ワーワー  渡れー!  早くしろー!

(●▲●)「鉄骨渡り……!?」

 『さあ渡れ……! 勇者たちよ……!』

 『ブレイブメンロード……!』

「こ、ここを渡れっていうのか!?」 「落ちたら死んじまう!」
 
金持ちA「オラー! 早く渡れー!」 ビュンッ
  
金持ちB「俺たちは大金賭けてんだぞー!」 ビュンッ

 グチャッ!

「わっ!? ト、トマトだ!」  「あいつら…俺たちで賭けてやがるんだ!」
 「フザけてやがる…!」 「ひどい……」
 

169: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:25:19 ID:yZ3
 
(●▲●)(こんなの……僕に渡りきれるわけない…… 今回は諦めよう……) ネガネガ

(* ○ *) ワナ…ワナ…

(●▲●)(ポイジ君も震えてる……怖いのかな…それとも怒りに震えてる…?)

 「お、俺は行くぞ!」 「俺も……」

(* ○ *) ワナワナ…

(*^○^*)「待つんだ!」

 「「「!?」」」

(●▲●)「!?」

(*^○^*)「このままじゃダメなんだ! 敵の思うツボなんだ!」

モブ①「ど、どういうことだ?」

(*^○^*)「このまま鉄骨を渡っても……必ず誰か落ちるんだ! 落ちて大ケガするんだ!」

(*^○^*)「それに、落とし合いが起こることは目に見えてるんだ! それこそ敵の思うツボなんだ!」

モブ達「「「……」」」

(●▲●)(確かにそうだ……下の金持ちたちも、それを見に来てるはず……)

(●▲●)(でも……だからってどうしようも……)

(*^○^*)「僕にいい考えがあるんだ!」

モブ①「いい考え?」

(*^○^*)「誰もケガしないで、平和的に勝負する方法があるんだ!」

モブ①「何!?」

モブ②「ど、どうするっていうんだ!?」

(*^○^*)「ジャンケンなんだ!」

モブ①「は……!?」
 

170: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:26:03 ID:yZ3
 
モブ②「ジャンケン!?」

モブ③「な、何言ってんだ!」

(*^○^*)「まずはジャンケンで1位と2位を決めるんだ」

(*^○^*)「恨みっこなしの、真剣なジャンケン。 それで、1位と2位になる人を決めるんだ」

(*^○^*)「1位と2位が決まったら、皆で協力して鉄骨を渡るんだ」

モブ①「皆で……?」

(*^○^*)「名付けてジェンガ作戦なんだ!」

ジェンガ:no title




「「「ジャーンケーンポン!」」」

モブ①「俺が1位か! 悪いな皆!」

モブ②「俺が2位! やった!」

モブ③「くっ……」 ガク…

モブ④「まあ…仕方ないか…」 ハァ…

(●▲●)(僕はどうせ勝てっこないから…参加しない……ずっとここで体育座りしてよ……) ネガネガ
 

171: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:27:18 ID:yZ3
 
(*^○^*)「じゃあ皆で渡るんだ!」

モブ①「よし、まずは俺が…」 スッ…

モブ①(くっ……やはり鉄骨の上は安定しないな…) ヨロ…

モブ②「次は俺が……」 スッ

 モブ②がモブ①の後ろに並び、モブ①の肩に手を置く。

モブ②「よし」 ガシッ

モブ①「それじゃ、進むぞ」 スタ…スタ…

モブ③「次は俺が…」

 モブ③はモブ②の後ろに付き、肩に手を置く。
 これを繰り返すと…

モブ⑥「おお、凄い! 安定して渡れるぞ!」

モブ⑦「そうか……二本足だと不安定だが、これならムカデになったようなもんだ。 足が多い分安定して進めるんだ!」
 

172: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:28:22 ID:yZ3
 
 ノタ…ノタ…

モブ①「歩みはゆっくりだが…確かにこれなら、誰もケガせずに渡れるぞ!」

モブ②「ありがとう……ありがとうポイジ君!!」

(*^○^*)「いいってことなんだ。 僕は責任取って最後のしんがりを務めるんだ」

 そして、モブ⑩の番になった。

モブ⑩「次は僕か…」 スッ

モブ⑩「よし、鉄骨に乗ったぞ!」

モブ⑩「さあ、ポイジ君! 最後は君だ!」

(*^○^*)「はーい」

(*^○^*)「せぇの……」 ググ…

モブ⑩「?」

(*^○^*)「えいっ!!」 ドガッ

 ポイジの回し蹴りがモブ⑩にブチ当たる!

モブ⑩「ぎゃッ!?」 ズルッ

 モブ⑩が足を踏み外す!

モブ⑩「う、う、うわ」 ガシッ

 そして、モブ⑨の肩を、服をしっかりと掴む! 落ちない為に、必死の抵抗……!

モブ⑨「わ、馬鹿!! やめ…」 グラッ
 

174: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:28:59 ID:yZ3
 
(*^○^*)「おらっ! もう一発なんだ!」 ゲシッ

モブ⑩「ぎゃあぁァ!」 ズルッ

 モブ⑩、落下!

モブ⑨「うわぁ!! やめ…」 ズル…

 鉄骨の上で一人の人間の体重を支えられる訳もなく、モブ⑨も踏み外す!

モブ⑨「助け……!」 ガシッ

モブ⑧「バ、バカ! 離せ!!」

 モブ⑧には二人分の体重が…… こうなると、泥沼……! 止まらぬ連鎖……!

モブ⑦「わァ! やめろ!!」 ズルッ

モブ⑤「フザけ……」 グイ…

モブ②「い、いやだァァァ!!」 ガシッ

モブ①「うわああぁァァァ!!!」 ズルッ
 

175: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:29:23 ID:yZ3
 
モブ①「ポイジ……!! ポイジ、てめェっ……!!」 グラグラ

  ズルッ

モブ①「うわぁぁぁァァァ!!!」 ヒュゥゥゥ─── ッ

  「ああァァァァ!!!」 「ぎゃああァァァ!!」
   「嫌だァァァァ!!」 「助げでェェェェッッ!!!」

  
   グシャアァッ!! グチャ
    ゴキャ ぐちゅ  ボキベキ  ゴシャァァッ!!

 10人分の、落下……! 生々しい骨肉の砕ける音が会場に響き渡る……!

金持ちA「……」

金持ちB「……」

 見物客たちも、沈黙……! 言葉を発する者はいない……!
 その静けさの中で動くのは、ポイジのみ……!

(*^○^*)「よし、邪魔者は消えたんだ」

(*^○^*)「それじゃあゆっくり渡るんだ」 のそのそ…

 
モブ①「うぅぅ……」 ググ…

  「うぅ……」 「痛ぇ……痛ぇよぉ……!」
 「ポイジ……」 「ポイジめ……」
   「酷い……」  「許さねェ……!」
  「ポイジ……」 「ポイジっ……!」

(*^○^*)(なんか恨まれてる気がするんだ)

(*^○^*)(ってことは皆の心が一つになったんだ!) ポジポジ
 

180: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:34:46 ID:yZ3
 
(●▲●)「……」

(●▲●)(僕ももう一個の橋渡ろうかな……) のそ…

(*^○^*) のそのそ…

(●▲●) のそのそ…


(*^○^*)「とうちゃーく」

(●▲●)「2位……」

 『1位! ポイジ!  2位! ネガ田! 』

黒服「どうぞ、これを……」

(*^○^*)「わーい! 何かな! 小切手…」

 【2千万 チケット】

(*^○^*)「何だこれ! 金だ! 金を寄越すんだ!」
 
利根川「ククク……ぬるい! ぬる過ぎる!」

(*^○^*)「誰だお前!」

利根川「金は命より重い……!」

利根川「あんな死なない程度の余興で金を手に入れられると思うな……!」

(*^○^*)「なんだこのクズ! 外道!」

利根川「ククク……何とでも言うがいい。 チケットの裏を見てみろ」

(●▲●)「…」 チラ

(●▲●)「あと2時間で引き換え期限が切れちゃう……」

利根川「そういうことだ。 こちらの言うことを聞かねば金は手に入らないぞ? ンん?」

(●▲●)(どうせ渡す気なんかないんだ……) ネガネガ
 
(*^○^*)「言うこと聞けばお金もらえるんだ!?」 ポジポジ

利根川「ククク……そうだ。 着いて来い」 スタ…スタ…
 

181: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:46:29 ID:yZ3
 
───

 地上22階

(*^○^*)「わーい高いんだ!」

(●▲●)(嫌な予感しかしない……)

利根川「換金場所は……2214号室! この鉄骨を渡った先だ!」

(*゙゚'○゙゚'*)

((●)▲(●))

利根川「ククク……無論、落ちれば命は無い」

利根川「更に……先程は鉄骨に手をついたら失格だったが…こちらは手を付くこと自体を妨害させてもらう」

利根川「おい」

黒服「ハッ」 スッ

 黒服がゴム手袋をはめ、鉄パイプを鉄骨に近付ける……すると、

  バチバチバチィッ!!

(*゙゚'○゙゚'*)

((●)▲(●))

利根川「高圧電流を流させてもらった……!」

(;*^○^*)「そ、それじゃあ…手を付いたら失格ではないけど、そもそも手を付いたら死んじゃうってことなんだ!?」

利根川「ククク…そういうことだ……」
 

182: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:47:15 ID:yZ3
 
黒服「クックック……」

(#*^○^*)「フザけるんじゃねぇんだ!!」 ボカッ

 ポイジが黒服に殴りかかる!

黒服「ぐっ……!?」

(#*^○^*)「お前! 人の命を何だと思ってるんだ!」 ボカボカ

黒服「ぐっ、貴様!」 ドカッ!

(*×○×*)「ぎゃっ!?」

黒服「クソっ! このッ!」 ドカッ ドカッ

(*×○×*)「ぎゃっ! ぐっ…!」

利根川「おい、その辺にしておけ。 こいつも一応ショーのピエロだからな」

黒服「はっ……」

(*×○×*)「うぅ……」

(;●▲●)「ポイジくん、大丈夫?」
 

188: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)22:59:40 ID:yZ3
 
(*;○;*)「うぅ……ひどいんだ……」

(●▲●)「気持ちは分かるよ。 でも、ここは逆らわない方がいいよ……相手は何するか分からない連中だし…」

(●▲●)「それに、嫌だったら棄権した方がいいよ。 これは余りにも危険だ……」

(*^○^*)「うぅ……僕、渡るんだ!」

(*^○^*)「僕なら渡れるんだ!」 ポジポジ

(●▲●)「そういうなら止めないけど……」

(*^○^*)「よーしがんばるんだ!」 スッ

 ポイジ、第一歩を踏み出す……!

(●▲●)「……」

(●▲●)(僕ももう一個の橋を渡ろう……) のそ…


 
(*^○^*)「うわあ、高いんだ」 のそ…のそ…


利根川「ククク……」

黒服「奴、渡りきるでしょうか」

利根川「無理だ…… 人間の体はそもそも左右均等には出来ていない」

利根川「更にあの鉄骨は、進むほどに細くなっていく……渡れる訳がないのだよ」 ニヤァ…


(;*^○^*)「うわっ」 グラッ

(●▲●)「ポイジくん!」
 

189: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:00:22 ID:yZ3
 
(*゙゚'○゙゚'*)「あわわわわ…」 グラグラ

黒服「おっ…」

利根川「終わったな……」 スパー…

(*゙゚'○゙゚'*)「あ……あ……」 スッ…

(;●▲●)「いけない! 鉄骨に手をついちゃダメだ! 死んじゃう!」

(*゙゚'○゙゚'*)「あ……あぁぁ……」 ブルブル…

(;●▲●)「ダメだ!! ポイジくん!! 落ち着いて!!!」

 スッ

(●▲●)「え?」

(*^○^*)「…」 シュル… スッ

 ポイジが、おもむろにポケットから取り出したもの。
 それは……

(●▲●)「ゴム手袋!?」

利根川「何ィ!?」 ガバッ

(*^○^*)「うぅ……これで……」

 ペタ…

(*^○^*)「ヨツンヴァインになれるんだ……これで大分安定するんだ……」 フゥ

利根川「おい!! なぜ奴があんなものを持っている!!」

黒服「……あぁッ!?」

黒服「な……無い! お、俺の手袋が……」
 

190: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:00:50 ID:vkc
ヨツンヴァインに草

191: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:01:11 ID:yZ3
 
利根川「っ…… あいつ……あの時!」

───

  (#*^○^*)「フザけるんじゃねぇんだ!!」 ボカッ

  黒服「ぐっ、貴様!」 ドカッ!

  (*×○×*)「ぎゃっ!?」

───
 
利根川「カモフラージュだったのかっ……!」 ギリ…
 

192: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:05:01 ID:dOA
これは制裁やろうな・・・

193: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:05:37 ID:yZ3
 
黒服「し、しかし……手を付くのは反則では……」

利根川「いや……奴は、言質を取っている……」

───

 (;*^○^*)「そ、それじゃあ…手を付いたら失格ではないけど、そもそも手を付いたら死んじゃうってことなんだ!?」

 利根川「ククク…そういうことだ……」
 
───

利根川「今考えれば不自然な質問だ。クソッ…気付くべきだった……! 奴は全てを読んでいたのだ……!」 ギリ…
 
黒服「……!!!」


(*^○^*)「これならイモムシみたいに進めるんだ!」 ニョニョニョニョニョニョ


 ニョニョニョニョー

黒服「あ、あいつ! あんな方法で進んでやがる!」

 ニョニョニョニョー

黒服「と、利根川様! このままでは……!」

 ニョニョニョニョー

利根川「……まあ、良かろう」

 ニョニョニョニョー

黒服「え……」

 ニョニョニョニョー

利根川「最後の罠が……まだ残っているのだから……!」 ニヤァ
 

197: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:14:30 ID:yZ3
 
黒服「それと……もう一人の方はどうします?」

利根川「奴は無理だ。 ゴム手袋を手に入れていない」

利根川「この鉄骨渡りは……『死の恐怖』を呼び覚ますゲェムだ」

利根川「精神が乱れ……足が震え……やがて落ち、死ぬ」

利根川「この鉄骨の上で平常心を保てる人間なぞ……おらんのだ」 スパー
 

198: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:14:45 ID:yZ3
 
(●▲●)(凄いなぁポイジくん……とっさにゴム手袋を盗むなんて……)

(*^○^*) ニョニョニョー

(●▲●)(僕には到底できない……) トボトボ…

(*^○^*)「とうちゃーく」 スタッ

(●▲●)(そもそも僕が1千万チケットを手に入れられたことが奇跡なんだ……) トボトボ

(●▲●)(あれで人生を運を使い切っちゃったんだ……) トボトボ

(●▲●)(どうせゴールなんてできないんだ……途中で落ちるに決まってるんだ……) トボトボ

(●▲●)(途中で足を踏み外すとか…)

   ズルッ 「アーレー」

(●▲●)(突風が吹いて飛ばされるとか……)

  ビューッ 「ギャー」

(●▲●)(大地震が起きてビルごと崩れるとか……)

  ゴシャーン 「ピギャー」

(●▲●)(それから、それから……) トボトボ

  コツ…

(●▲●)「?」

(●▲●)「あれ」

(*^○^*)「おー、到着おめでとーなんだ」

(●▲●)「……」

(●▲●)「わーい……?」


黒服「……」

利根川「……」
 

205: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:34:29 ID:yZ3
 
(*^○^*)「お! この部屋の扉開けるゥーんだ!」

(●▲●)「手伝うよ……」

 グッ グッ

 ──v√`v──(*^○^*)──v√`v──

 その時ポイジに電流走る───!

(*^○^*)(これは……)

───

 東京ドーム

(*^○^*)「わーい、試合楽しかったんだ!」

 回転ドア グルッ

(*^○^*)「やっぱり生の試合が一番…」

  ビュオオォォォッ!!

(;*^○^*)「わっ!?」 ビュゥゥ

(;*^○^*)「ビックリした……急に突風が……」

───

(*゙゚'○゙゚'*) アレだ───!!

(;*^○^*)「掴んで!!!早く!!!」

(●▲●)「え?え?」

 ガシッ
 

206: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:34:35 ID:yZ3
 

扉 「 ガ パ ッ 」


   ビュオオオォォォオォオッ!!!


(*゙゚'○゙゚'*)「うわああぁぁあぁぁ!!」 ゴロゴロ

(●▲●)「わああぁぁあぁ!!」 ゴロゴロ

  オォォォォ… 

 突風……! 利根川たちが仕掛けた罠……!
 気圧差を利用した、無慈悲な拒絶の印……!

 しかし、人間二人分を吹き飛ばすには足りず……!

(;*^○^*)「うぅ……」 ゴロ…

(●▲●)「うーん…」 ゴロ…

 ポイジ、ネガ田…生存! 未だ、生存……!
 

208: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:41:02 ID:yZ3
 
 黒服たち「「「……」」」 ゾロゾロ… ゾロゾロ…
 
(*^○^*)「??」

(●▲●)「??」

  コングラッチュレーション
 「Congratulation!」  

        コングラッチュレーション       
       「Congratulation!」 

(*^○^*)「何だこいつら」

(●▲●)「とにかく……終わったのかな……?」
 
利根川「ククク……まさか二人とも生き残るとはな……」 ゴシ…

(*^○^*)「御託はいいんだ! 早く金を寄越すんだ!」

(●▲●)「そーだそーだ」

(●▲●)(どうせ生きて帰れる保証はないんだ……言うだけ言っとこう……) ネガネガ
 
(*^○^*)「いっぱいお金寄越すんだ!」

(●▲●)「そーだそーだ いっぱいよこせー」

利根川「ほぉ……つまり1千万、2千万では不満だと……」

(*^○^*)「そうなんだ! もっと欲しいんだ!」

(●▲●)「そーだそーだ もっとだー」

利根川「ククク…… 分かった。 そういうことなら……」

利根川「勝負しよう…… Eカードで……っ!」

(*^○^*)「Eカード??」
 

209: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:42:36 ID:yZ3
 

    賭博黙示録ポイジ  鉄骨渡り編


     完

 

211: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:43:54 ID:9zM
おつやで

212: 風吹けば名無し 2015/10/20(火)23:48:43 ID:RWG
続編も期待

218: 風吹けば名無し 2015/10/21(水)01:56:41 ID:I7L
畜生すぎて草生える
おもしろかったやで

230: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)01:14:51 ID:jra
 
───

(*^○^*)「Eカード? プロ野球カードみたいなものなんだ?」

利根川「全く違う。 とにかくこっちへ来い」

 ゾロゾロ…



(●▲●)「わあ、豪華な部屋……」

(*^○^*)「金ピカなんだ」

利根川「ククク……ここで我々は戦うのだ…… Eカードでな」

(●▲●)「だからそのEカードっていうのは……」

 ギィ…

兵藤「来たか……利根川よ……」 ギィ…

利根川「はっ、会長」

(●▲●)「会長?」

利根川「我らが帝愛グループの総帥……この国の実質的トップに君臨する存在だ……」

兵藤「ポイジ君、と言ったかな」

(*^○^*)「?」

兵藤「君はそこらの若者とは一味違うようだ……」

兵藤「利根川との勝負……期待しているよ」

兵藤「Eカードは……人間の心を…魂を…丸裸にするゲェムだからのう……!」 ニギィ

(;●▲●) ゾクゥ…!

(;●▲●)「ポイジくん! なんだか嫌な予感がするよ! 絶対普通のゲームじゃないよ!」 ヒソヒソ

(*^○^*)「大金の匂いがするんだ! Eカードやるんだ!」 ポジポジ

(;●▲●)(聞いてない……!)
 

232: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)01:20:02 ID:jra
 
利根川「ククク……では 、そちらに座れ」

(*^○^*) ストン

利根川「Eカードに使うカードは3種類… 『皇帝』、『市民』…そして……」

  パタ

利根川「 『奴隷』 だ 」

 
 
     賭 博 黙 示 録 ポ イ ジ 

        ~ Eカード編 ~


      
(●▲●)「奴隷……」

利根川「皇帝・市民・奴隷のカードはそれぞれジャンケンのグーチョキパーのような関係だ」

利根川「皇帝は市民に勝ち、市民は奴隷に勝つ…」

利根川「そして……何も持たぬ奴隷は、皇帝を討つ……!」

(●▲●)「!」

利根川「ククク……無論、これは寓話だ。 現実では奴隷が皇帝を討つことなど、とてもとても…」 ククク

(●▲●)「……」
 
(*^○^*) ポカーン
 

236: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)01:29:11 ID:jra
 
利根川「そして、プレイヤーは皇帝側、奴隷側に分かれて闘う」

~~~~

皇帝側:市 市 市 市 皇

奴隷側:市 市 市 市 奴

~~~~

利根川「それぞれお互いが一枚ずつ出し、勝負する」

利根川「そして……このゲーム、皇帝側が圧倒的に有利だ」

利根川「皇帝側の勝利条件は、市民で相手の奴隷を○すこと」

利根川「奴隷側の勝利条件は、相手の皇帝を自分の奴隷で○すこと」

(;●▲●)「つまり……奴隷側はピンポイントで相手の皇帝を殺さなければならないってこと……」

利根川「ククク……その通りだ。 このゲーム、皇帝側が有利と言った意味が分かっただろう?」

利根川「皇帝側は相手に読まれぬように皇帝を出す……奴隷側は相手の皇帝を狙い撃ちできなければ敗北…」

(;●▲●)(カードの読みあいが勝負を分けるってことか……!)

利根川「ルールは以上だ。 何か質問はあるか」

(*^○^*) ポカーン

(●▲●)「ポジハメくん……?」

(*^○^*)「……さっぱり分からないんだ…」

(;●▲●)「ポジハメくん!?」
 

239: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)01:38:27 ID:jra
 
利根川「はぁ……」

利根川「いいか、もう一度説明するぞ」

利根川「皇帝側は市民4枚、皇帝1枚で勝負する。 奴隷側は市民4枚、奴隷1枚だ」

利根川「お互い1枚ずつ出して勝負。奴隷が殺せば奴隷側の勝ち。それ以外は皇帝の勝ちだ」

利根川「分かったな?」

(;*^○^*)「????」

(●▲●)「えっとね、つまりね、奴隷側は、相手が皇帝を出すタイミングを読んで、奴隷を出すの」

(;*^○^*)「奴隷が皇帝でタイミングはブラビ……?」

(;●▲●)「ポジハメくん!?」

利根川「お前……」

(;*^○^*)「ちょ、ちょっとホワイトボードにルール書いて欲しいんだ!」

利根川「……おい、書いてやれ」

黒服「はっ」 カキカキ

~~~~~~~

 Eカード

・奴隷側、皇帝側に分かれて戦う
・皇帝側は、市民で奴隷を殺せば勝利。 奴隷側は、奴隷で皇帝を殺せば勝利。
・皇帝側:市民×4、皇帝×1、奴隷側:市民×4、奴隷×1

~~~~~~~

利根川「そして……まだ説明しなければならないルールがある」

(;*^○^*)「ええ……」
 

246: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)01:47:35 ID:jra
 
利根川「このEカード……やってみれば分かるが、大変に奥深い心理戦だ」

利根川「だからこそ、必ず出すカードは『見て』から出さねばならない、というルールを加えさせてもらう」

(*^○^*)「見なければならない…?」

利根川「そうだ。 中には心理戦を放棄して、当てずっぽうにカードを出してくる人間もいるが…」

利根川「それでは大変に興味が削がれてしまう」

利根川「だから、必ずカードを見てから出すのだ。 いいな」

(;*^○^*)「…忘れそうなんだ」

利根川「おい!! 書いておけ!!」

黒服「はっ……」

~~~~

・カードを見てから出す

~~~~

利根川「更に、制限時間も決めさせてもらう」

利根川「あまりにもカードを選ぶのに時間を掛けられても困るからな。 5分間、という制限を設けさせてもらう」

(*^○^*)「5分……」

利根川「そうだ。 カードを選ぶ時間は5分以内だ、いいな」

(;*^○^*)「えーと、5分以内に選ばなかったらデコピン…」

利根川「デコピンじゃない! 負けだ! 敗北だ!!」

(;*^○^*)「カードを選ぶのは5分で…出すのにまた5分…? 先攻は5分で後攻は10分?…あれ、どこから5分……?」

利根川「おい!! しっかり書いておいてやれ!!!」

黒服「はっ!」

~~~~

・カードを選択する制限時間は5分間。 先攻は勝負開始時点より5分とし、後攻は相手がカードを出してから5分とする

~~~~

(;*^○^*)「だんだんルールが増えてきたんだ!」

249: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)01:51:32 ID:jra
 
利根川「次のルールは……」

(;*^○^*)「まだあるんだ!?」

利根川「といっても、これはお前にとって最も大事な決め事だ」

利根川「賭けの額、についてだ」

(*^○^*)「!!」

(*^○^*)「そうだ! 僕がもらえるお金についてなんだ! 大事なんだ!」

(*^○^*)「僕はいくらもらえるんだ!?」

(;●▲●)(勝負前から勝つことしか考えていない! 流石だ!)

利根川「ククク……ポジハメくんには、特別に金では無いものを賭けてもらう」

(*^○^*)「?」

利根川「それは……」

利根川「目か、耳だ」

(*^○^*)「?」 ポカーン

(;●▲●)「!?」

(;●▲●)「ぞ、臓器売買ってこと!?」

利根川「ククク……早とちりするな。 我々はそんな現実的で無粋なマネはしない」

(;●▲●)(げ、現実的って言っちゃうとこが怖いよ!)
 

253: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)01:53:53 ID:jra
てかポジハメくんって何や ポイジや

訂正
ポジハメ→ポイジ

259: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:03:02 ID:jra
 
(*^○^*)「目と耳ってどういうことなんだ!」

利根川「ポイジくんには、目か耳にこの器具を付けてもらう」

 ゴト…

(●▲●)「こ、これは……?」

(*^○^*)「針がついてるんだ…」

利根川「その器具は、このリモコンで針が伸びる仕掛けだ」 ポチ

 ウィィィ… ニョキ

(;●▲●)「うわ!」

利根川「この針の猶予は……3cm! つまり3cm伸びれば、君の目か鼓膜は破壊される」

(;●▲●)「!!」

利根川「そして、1mmは10万円に当たる。 つまり、ポイジくんが10mmを賭けて勝負した場合…」

利根川「勝てば、100万円を手に入れる。 負ければ、1cm針が伸びる」 ポチ

 ウィィィィ…

(;●▲●)「っ……」

利根川「分かったかな?」 ニヤァ…

(*^○^*)「えーっと……」

(*^○^*)「奴隷が皇帝で市民が5分で3cm……?」

(;●▲●)「待って待ってちょっと待って!!!」

(;*^○^*)「??」
 
(;●▲●)「ちょっと待っててください利根川さん!! ちょっとこの子とお話させてください!! お願いします!!」

利根川「……まあ、よかろう」
 

262: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:11:08 ID:jra
 
(;●▲●)「ポイジくん! ちゃんとルール分かってるの!?」 ヒソヒソ

(*^○^*)「よく分かんないけどなんとかなるかも」 ポジポジ

(;●▲●)「ならないよ! ルール分かんないままゲームしたって勝てる訳ないでしょ!!」

(;*^○^*)「そう言われると不安になってきたんだ……」

(*^○^*)「!」 ピーン

(*^○^*)「そうだ! ねーねー利根川さん」

利根川「ん?」

(*^○^*)「一回リハーサルで勝負して欲しいんだ!」

利根川「リハーサル?」

(*^○^*)「そしたらルールも分かるんだ! お願いなんだ!」

利根川「…」 チラ

兵藤「……」 チラ

利根川(あれは……心理戦を楽しみたいのだからルールを分からせろ、という目……!)

利根川「分かった。 では一度勝負してみよう」

(*^○^*)「わーい」

(;●▲●)「ちゃんとルール把握してね……?」

(*^○^*)「大丈夫なんだ! すっごい作戦思い付いたんだ!」

(●▲●)「作戦?」

(*^○^*)「名付けてオモテ作戦なんだ! 既存のルールの穴を突いた画期的な作戦なんだ!」

(●▲●)「な、何だか分からないけど凄い!」

(*^○^*)「それと……ネガ田くんにはひとつお願いしたいことがあるんだ……」

(●▲●)「?」
 

266: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:19:34 ID:jra
 
(*^○^*)「僕の勝負を……ずっとスマホで撮影して欲しいんだ」

(●▲●)「撮影?」

(*^○^*)「この場には…ネガ田くんしか味方がいないんだ… 相手のイカサマとかインチキとかを見つけても、証拠が無きゃ揉み消されちゃうんだ」

(*^○^*)「だから、ネガ田くんには終始、ずっと撮影し続けて欲しいんだ」

(●▲●)「……分かった!」
 


(●▲●)「…」 ジー(撮影中)

黒服「今回の出来事は全て秘密裏のことだ……撮影データは、この部屋から出た時点で消させてもらう。よろしいな?」

(●▲●)「はい…」

(*^○^*)「さあ! 勝負を始めるんだ!」

利根川「ククク……分かった。 では、初戦だからな、お前には有利な皇帝側をやらせてやろう」

(*^○^*)「わーいなんだ!」
 

267: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:22:11 ID:jra
 
利根川「では……置きたまえ、まずは皇帝側から……」

(*^○^*)「分かったんだ……」


    ゴ ゴ ッ 


(*^○^*) ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

利根川「っ……」

利根川(何だ……急に雰囲気が変わった……?)

(*^○^*)「ククク……括目するんだ……!」

(*^○^*)「これが僕の必勝法なんだ!!」 バシッ

 ポイジ、カードを置く……!
 しかし、あろうことか、表……! 表側にして、提出……!
 カードは、市民……!

   ざわ・・・ ざわ・・・


黒服「表……?」  「なぜ……?」

兵藤「……」

(*^○^*)「表で出しちゃいけないなんてルールは無いんだ!!」

利根川「………」

利根川「……は?」
 

268: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:22:21 ID:jra
 
(*^○^*)「どうだ!! 市民のカードなんだ! これでお前は奴隷のカードは出せないんだ!!」

利根川「……」

利根川「…」 パシ

 利根川、カードを裏側で提出……!

黒服「オープン!」

 利根川のカードを表示! 当然、表示は市民!

(*^○^*)「ふっふっふ……お前は自分で市民のカードを選択したと思っているようだが…」

(*^○^*)「否!! 本当は僕に操作されているんだ!! 市民のカードを選ばされたんだ!!」

利根川「……」

(●▲●)「……」
 

273: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:31:13 ID:jra
 
(*^○^*)「次だ!!」 バシッ

 またも、ポイジは市民のカードを表で出す!

利根川「…」 パシ

黒服「オープン!」

 またも市民同士、引き分け!

(*^○^*)「次!」 バシッ

利根川「…」 パシ

 繰り返される引き分け! 残りカードはお互い2枚!

~~~~

(*^○^*):市 皇

利根川:市 奴

~~~~

(*^○^*)「ふっふっふ……ここまで予想通りの展開なんだ」

利根川「……」

(*^○^*)「次からは裏で出すんだ」

利根川「……」

(*^○^*)「これで僕が勝つ確率は1/2……次で、勝つか負けるかが決まるんだ……」

(*^○^*)「僕は8割方勝てる勝負を捨て……この乾坤一擲の勝負に持って来たんだ!」

(*^○^*)「僕はポイジ……稀代のギャンブラー!! 自分を追い込むことで真価を発揮する!!!」

(*^○^*)「さあ!!! 勝負と行こうじゃないか!!!!」



(*;○;*) ビエー

(;●▲●)「まあまあ、リハで良かったじゃない…」

利根川(何なんだコイツは……)
 
 オモテ作戦……撃沈っ……! 圧倒的撃沈っ……!

274: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:32:15 ID:XVF
(何なんだコイツは…)

279: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:39:47 ID:jra
 
利根川「いい加減、始めるぞ」

(*;○;*)「……」

(*⊃○⊂*) ゴシゴシ

(*^○^*)「よし!! 大金稼いでやるんだ!!」 ポジポジ

(;●▲●)「立ち直り早い!! しかも良くない方向に前向きだ!!」

利根川「それで……お前は目と耳、どっちに付ける?」

(*^○^*)「うーん……じゃあ耳で」

利根川「よし、では…おい」

黒服「はっ」

 カチャカチャ

(*^○^*)「うーん、耳が重いんだ」

利根川(重い、で済んでいるうちが華だぞ……?) ニヤァ

利根川「それで……何mm賭ける? 最初は無難に1mmが良いんじゃないか?」 ククク…

(*^○^*)「ねえねえ、利根川さん」

利根川「ん?」

(*^○^*)「これ、何mmまで伸びるんだ?」

利根川「……45mmまでだ」

利根川「場合によっては、心臓などに付ける場合もあるのでな」

(*^○^*)「ほーん」

(;●▲●)(……まさか……)
 

285: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:50:09 ID:jra
 
(*^○^*)「じゃあ、45mm賭けるんだ!!」

利根川「っ!?」

(;●▲●)「!!?」

(*^○^*)「そしたら450万……あ、奴隷側だったら5倍払いだから、2250万! うひょー!大金稼げるんだ!」

利根川「馬鹿かっ……何を考えているっ……!」

(*^○^*)「?」

利根川「お前……いいか、3cmで鼓膜が破れる、それは確かだ」

利根川「だが、鼓膜は破れたとしても、また治る。 聴力を失うのも一時のことだ」

利根川「だが…45mmとなれば、内耳と呼ばれる繊細な部分を大きく傷つけることとなる」

利根川「下手すれば死……」

兵藤「良いではないか」

 ククク… コココ… キキキ…

利根川「っ!」

兵藤「クククク……これまで多くの死を見て来たが……」

兵藤「耳の奥を破壊されて死んだ者を見たことは無い…! 見たい…っ 見てみたいっ……!」 コココキキキ

兵藤「痙攣か……発狂か……?」 ヒョヒョヒョヒョ

(;●▲●)(何て奴だ……! 狂ってるっ……!)

(;●▲●)(ポイジ君! ダメだ! こんなリスキーな賭けは間違ってる!)

(*^○^*)「うーん……なんか、死ぬとか何とか聞いたら怖くなってきたんだ…やめよっかな」

(●▲●)「!」 (そう! それでいいんだよ!ポイジくん!)

兵藤「……」 ギロ

利根川「っ…」

利根川(くっ……このサディストジジイめ……)

(*^○^*)「あ、でも……」

(*^○^*)「ある条件飲んでくれるならやってもいいんだ」

289: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)02:59:33 ID:jra
 
兵藤「……」 ジロ

利根川(分かっております……勝負に持ち込むよう、上手く交渉します……) タラ…

(*^○^*)「えっとね、このゲームって交代しながら12戦やるってルールって言ってたんだ(原作並感)」

(*^○^*)「でも45mm賭けたりしてたら、とても12戦なんてメンタルが持たないんだ」

(*^○^*)「だから、僕がいつでも『次からもう勝負しなーい、終わりー』ってできるようにしてほしいんだ」

利根川「っ……」

(*^○^*)「もちろん、1戦の勝負を途中で放棄するようなマネはしないんだ」

(*^○^*)「つまり、最低でも1回は45mm勝負はするってこと。でも次からはいつでも辞められる、って条件なんだ」

(*^○^*)「その条件を飲んでくれるなら、45mm勝負をするんだ」

利根川「……」 チラ

兵藤「……」  ギ ン 

利根川(分かっている…… 答えは分かりきっている……)

利根川(条件を飲んで、『初戦で勝ち、殺せ』ということですな……)

利根川(会長は、ただ惨たらしい死のみを望んでいる……当たり前か)

利根川「……分かった。 その条件でやろう」

(;●▲●)(大丈夫!? ポイジくん!? 勝てるんだよね!?)

(*^○^*)「わーい、それなら僕、もっと器具を増やすんだ」

利根川「は?」

(*^○^*)「両耳と片目にも付けるんだ」

利根川「………」

利根川「は?」



(*●○^*)「わーい、これで45mm×3=6750万円なんだ! 万歳なんだ!」

兵藤「ココココキキキクゥクゥクゥ……!」 ハァ、ハァ

利根川(会長がこれまでに無いほどの興奮を見せている……!)

299: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:08:35 ID:jra
 
(*●○^*)「よーし、それじゃあ勝負を始めるんだ」

(;●▲●)「ポイジくん! ほんとに大丈夫なの!?」

(*●○^*)「……」

(*●○^*)「そう言われるとちょっと不安なんだ」

(*●○^*)「やっぱ奴隷側は怖いんだ。 最初は皇帝側でやるんだ」

(*●○^*)「それでも1350万円なんだ! わーい!」 ポジポジ

黒服「ポイジ様は皇帝側、ですね。 かしこまりました」 パサ

黒服「それと、時間を見るための腕時計を支給します。どうぞ」

(*●○^*)「わーい」

利根川「……」 チラ

兵藤「…」 ジロ

利根川(分かっております……)

  カチ…
 
 利根川の時計は…つまみを捻ると、盤が変形し、3つのメーターが現れる……!


   【脈拍】  【発汗】  【血圧】


利根川(ククク……)

  そう……イカサマ! 圧倒的イカサマ!
  しかし、これで相手の心理は手に取るように分かるのだ……!
  これによって、利根川は幾人ものギャンブラーの命を絶ってきたのだ……!


利根川(どんな人間も、体に起こる生理的な変化は誤魔化せない……!)

利根川(お前が皇帝を出した瞬間、どうしても魂は、体は緊張し、その変化が現れる……!)

利根川(それに合わせて奴隷を出せば、私の勝ちだっ……!) ニヤァ

(*●○^*)「よーし、勝負開始なんだ!」
  

306: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:18:51 ID:jra
 
利根川「さあ、最初の2戦はポイジ君が先攻だ……カードを出したまえ」

(*●○^*)「んーと、どうしよー」

利根川(ククク……顔はニコニコとしているが…お前の心の緊張も、震えも、恐怖も、私には手に取るように分かる……!)

利根川(皇帝側は、市民を選んでおけば『負け』は無い……負けが存在するのは、皇帝を選んだ時のみ……!)

利根川(つまり、皇帝を選んだ時、お前の心理は変化する……!)

利根川「……」 チラ

利根川(今のところ変化は無し、か……)

(*●○^*)「んーどーしよっかなー」

(*●○^*)(どうせ勝っちゃうんだし、)

(*●○^*)(皇帝でいっか) ポジポジ

 ポイ パシ

(*●○^*)(お金稼いだら何に使おう)

利根川(脈拍…発汗…血圧……いずれも変化無し…)

(*●○^*)(まずは球団グッズを買い占めて、チケットも買って、VIP席……)

利根川(市民か……)

(*●○^*)(いやいや、ダメダメ、ちゃんと全部寄付しなくっちゃ)

利根川「…」 パシ

(*●○^*)(2015年は絶対優勝してもらわなくっちゃ!)

黒服「オープン!」

ポイジ:皇帝   利根川:市民

利根川「な゙っ……!?」

(●▲●)「!! 勝った……!」

(*●○^*)「凄い外人さんいっぱい雇ってぇ……あ、栄養費もアップして……」 ブツブツ

兵藤「な、何ィ……!!」 ワナ、ワナ

(*●○^*)「球場に屋根作っちゃおうか……」 ブツブツ

311: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:25:45 ID:jra
 
(●▲●)「ポイジくん!! ポイジくん!!」

(*●○^*)「ふえ?」

(●▲●)「勝ったよ!! 勝ったんだよ!!?!」

(*●○^*)「え? あ、うん」

(*●○^*)(何当たり前のこと言ってだこいつ)

兵藤「こ、この……」 ブルブル

利根川「も、申し訳……申し訳ありませ…」

兵藤「このッ!!」 バシッ

利根川「ぐっ…」 ブシュッ…

黒服「あぁぁ……」 アタフタ

(*●○^*)「お金ちょーだい」

黒服「あ、は、はい……」

 ポイジ……1350万円をゲット……!
 ついでに先に手に入れていた2千万チケットも換金……! 計約3千円を手にする……!

兵藤「馬鹿者がっ……! 折角の……折角のチャンスをっ……!」 バシッ バシッ

利根川「も、申し訳……ありませんっ……!」 ボタ…ボタ…

兵藤「興が失せたわ…… このまま、ポイジくんは勝負をせず、金を手にして帰るであろう…! 貴様のせいで、ブチ壊しじゃ……!」 バシッ

利根川「ぐ、うぅっ……」 ボタ…ボタ…

(*●○^*)「?」

(*●○^*)「ぼくは別にゲーム降りるなんて言ってないんだ?」

利根川「っ……!?」

兵藤「っ!!」 ガバッ

(;●▲●)「えェ───── ッ!?」
 

315: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:36:47 ID:jra
すまん
訂正
3千円→3千万円

317: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:37:37 ID:jra
 
(*●○^*)「だって、たった3千万ぽっちで帰れる訳ないんだ」

(*●○^*)「最低でも1億欲しいんだ」

(*●○^*)「だから、次も勝負するんだ。 2戦目開始なんだ」

(;●▲●)(え……待ってよ…… 1億? ってことはあと6650万円必要なワケで……)

(●▲●)「ッ!!!」

(;●▲●)(まさか…… ポイジくん……次の勝負……)

(*●○^*)「さぁて、僕はどっちのカードを選ぶでしょうか……」 ニヤニヤ

 ポイジがテーブルの上のカードの二つの山……その内一つを手にする。

利根川「……」 ゴクリ

(*●○^*)「僕が次にどっち側でやるかというと……」

 ポイジが一枚のカードをテーブルに落とす。
 カードが跳ね、転がり……

  
    …パタ


   『  奴 隷  』


(●▲●)「奴隷側で勝負するの!!?」

利根川「奴隷側だと……!」

黒服「こいつ…正気か……!?」

兵藤「クゥクゥクゥ……コココ……キキキ…!」 パシ、パシ、パシ
  

318: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:38:31 ID:jra
 
(*●○^*)「でもなァ~~ こっちがこれだけ不利な勝負をタダで受けるってのもなぁ…」 ボソ

利根川「っ……」

利根川(な、何だ……何かまた条件を……?)

(*●○^*)「土下座……とか」 ボソ

利根川「!」

利根川「……」 スッ

(*●○^*)「ただの土下座じゃなくて……焼けた鉄板の上で土下座とか…」 ボソ

利根川「っ!!!」

(●▲●)「そんなのあるわけないじゃん…」

兵藤「あるぞ」

(*●○^*) (;●▲●) 「「あるの!!?」」
  

323: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:48:03 ID:jra
 
兵藤「おい」 パンパン

黒服「はっ……」


  キュラ…キュラ…キュラ…

兵藤「本当にすまないという気持ちで……胸がいっぱいなら……!」

兵藤「どこであれ土下座ができる……! たとえそれが……」

  肉 焦がし

    骨 焼く ・・・・・

 鉄板の上でもっ・・・・・・・!

  ジュウ…ジュウ…ジュウ…


(;●▲●)「ひィッ!」

利根川「……」

(*●○^*)「あったかい」 ポカポカ

兵藤「では……覚悟は良いな……利根川」

(*●○^*)「利根川さんのいいとこ見てみたいー」 ドンドン

利根川「ぐっ……う……」 ワナ…ワナ…

兵藤「この焼き土下座は……最低10秒やってもらうことになっておる……」

兵藤「10秒に満たない場合……何度でも、何度でも強制的に土下座させられる……良いな、利根川」

利根川「………う、ぐ……はい……」
 

330: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:56:05 ID:jra
 
黒服「…」 スッ

利根川「触るなっ!」 バシッ

利根川「自分でやる……!」

利根川「…」 タラ…  ポタ

 ジュッ…



利根川「ぐっ……」 ジュウッ

利根川「ぐっ…!!」 ジュゥゥッ!

(;●▲●)(土下座したっ!)

 利根川の膝、掌、額……容赦なく鉄板が焦がす……!

 熱い、どころではない……! 激熱の鉄板から伝わる、骨身にしみる熱……!

 常人なら失禁・失神も免れぬ地獄の責め苦……!

利根川「がっ……がっ……!」 ジュッ… ジュウゥッ…!
 

332: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)03:56:15 ID:jra
 
 永遠に思える10秒……!
 醒めない悪夢……!

(*●○^*)「終わった!!!!!」

利根川「っ!!! があぁぁッ!!」 バッ ゴロゴロ…

利根川「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」

黒服「……」

兵藤「……」

(*●○^*)「……」

利根川「……?」

(*●○^*)「ごめん、独り言なんだ」

利根川「…………は?」

兵藤「おい、今の何秒だった」

黒服「……9秒です……」

利根川「っっ!!!!?!?!?!!」 グニャァァ~~~


  延長決定っ……!

 

342: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:13:30 ID:jra
 
 
─────
──


利根川「…はひ……はひ……」 ボロ…ボロ…

 利根川……やり通す……!

 通算19秒の焼き土下座を……やり通す……!

 利根川という、鋼の精神力を持った超人だからこそ成せる業……!

 ひとまず、氷と冷水で、しばしの休息……!

 無理もない。 何せ、延長焼き土下座っ……!

利根川「はぁ……はぁ………」 グッタリ

(*●○^*)「超グロッキーなんだ」

(;●▲●)「当たり前だよ……むしろ気を失わなかっただけでも凄いよ…」
 

343: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:14:17 ID:jra
 
(*●○^*)「確かに……凄い火傷なんだ……」

(*●○^*)「黒服さん、僕にも氷ちょうだい」

黒服「? あ、ああ……」 カシャ

(*●○^*)「利根川さん、僕が氷当ててあげるんだ」 そっ…

利根川「…………」 グッタリ

利根川「…う……ぅ……」

(;●○^*)「あっ、まだ動いちゃダメなんだ。 ひどいヤケドなんだ」

兵藤「………」 ジッ

黒服「……ど、どうなさいました……?」

兵藤「気に食わんっ……」

黒服「…あ、あの、お気持ちは分かりますが……と、利根川様はベストを尽くしたと……」

兵藤「利根川のことではない。 奴のことなぞどうでも良い」

黒服「は、はぁ……」

兵藤「奴が利根川の手当てをしているのが気に食わんのだ」

黒服「ポ、ポイジですか? そりゃ、アイツが大ヤケドの原因みたいなものですし…罪滅ぼしのつもりなのでは……」

兵藤「いや……奴は……そんな人間では無い」
 

347: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:14:56 ID:jra
 
黒服「は、はぁ……と言いますと……」

兵藤「何か……何かを狙っている……? 氷? 手当て……?」


(;●○^*)「今はゆっくり休むんだ。 僕だって、不完全な利根川さんと戦ったって嬉しくないんだ」

利根川「……そう、か……」

 0:30


兵藤「休む…… 戦う……」

兵藤「はっ……」

兵藤「いかん!! 利根川!! 休んでいる場合ではない!!!」

利根川「え……」

 0:20

黒服「お、お気持ちは分かりますが……利根川様は回復しておりません、今勝負を始める訳には……」

兵藤「馬鹿者がッ!! 勝負はもう始まっておる!!!」

利根川「ッ!!?」

黒服「!?」

(;●▲●)「!!?」
 

349: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:15:25 ID:jra
 
兵藤「既に!! 奴はテーブルにカードを出しておる!! もう勝負は始まっておるのだ!!」

利根川 ハッ

 0:10

兵藤「時間切れになる前に!! 早く!!」

利根川「あ……ああぁああ!!」 ヨロ…

 0:00

(*●○^*)「5分、たったんだ」

利根川「あ……あ………」 パラ…パラ…

(*●○^*)「 時間切れなんだ 」
  
利根川「ああああぁあああああぁあああ!!!!」 ボロ…ボロ…
 

357: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:22:10 ID:xpF
サイコパスやろコイツ

360: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:26:33 ID:jra
 
(;●▲●)「え……時間切れ……? ど、どういう…」

黒服「……テーブルを見てみろ…」

(●▲●)「え……」

 テーブルには……表になった奴隷のカード……!

(;●▲●)「え、待って、だってあれ、勝負で出したワケじゃ……」

(●▲●)「あ」

───

(*●○^*)「だから、次も勝負するんだ。 2戦目開始なんだ」

───

黒服「奴は……確かに宣言していた……勝負の開始を」 ギリ…

(;●▲●)「た、確かに…… あれ、でも表で出すのっていいのかな…?」

(●▲●)「あ」

(;●▲●)「そうだ! だからポイジくんはリハーサルでわざわざ示したんだ! 『表で出しても文句は無い』ことを!」

(;●▲●)(今更問題にはできない…! だってリハーサルの時に問題無しで済ませちゃったから……!)

黒服「更に奴は……わざわざホワイトボードにルールを書かせた……」

~~~~

・カードを選択する制限時間は5分間。 先攻は勝負開始時点より5分とし、後攻は相手がカードを出してから5分とする

~~~~

黒服「制限時間のカウントすら……もはや我々には付け入る隙が無いっ……!」 ギリ…

(;●▲●)(そうか…… 僕にビデオを撮らせてるのも合点が行くぞ……!)

(;●▲●)(これは…ストップウォッチ代わりなんだ……! ポイジ君がカードを出してから、5分経っていることを示す証拠なんだ……!)

(;●▲●)(その為に、僕にビデオを回させた……!) ジー
 

366: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:38:29 ID:jra
 
(*●○^*)「ねーねー そろそろこれはずして欲しいんだけど。 ぼくもう勝負しないんだ」

黒服「わ、分かった……」 カチャカチャ

(*^○^*)「ふいー、スッキリ」

(*^○^*)「あと1億円もくーださい」

黒服「……」 ポイ

(*^○^*)「わーい」

(●▲●)「ポイジくん……おめでとう。 凄いや、全部ポイジくんの作戦通りだったんだね」

(*^○^*)「ふっふっふー、オモテ作戦、大成功なんだ!」

(●▲●)「てっきり失敗したものかと……すっかり騙されちゃった……」

(*^○^*)「さーて、帰って録画したすぽると見よ」


兵藤「貴様がっ……貴様が不甲斐ないからっ……!」 バシッ バシッ

利根川「ぐっ……ぐうっ……」 ゲホッ ゴホッ
 

367: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:38:57 ID:jra
 
兵藤「制裁っ……」

利根川「え……」

兵藤「貴様はワシの貴重な時間を食い潰した……その罰だっ……!」

兵藤「焼き土下座……10分っ……!」

利根川「っ!?」 ゾォ~~~~ ッ

 
        ギィ…


(*^○^*)「それじゃ帰るんだ バイバーイ」

(●▲●)「失礼します……」 ペコ


利根川「嫌だ…許し……会長っ……」

 「助け…… あ  ぎ」

   「ぎゃああ゙あぁ゙あ゙ああ゙ぁああぁあ゙~~~っ!!!」


       バタァ─────ン!

 

370: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:41:52 ID:jra
 
─── 

 タクシー

   ブロロロロ…

(*^○^*)「あそんだらおなかへったんだ! 焼肉でも行く?」

(;●▲●)「オェッ……僕はいいや……」
 
(*^○^*)「ふっふっふー1億あるんだから少しぐらい使ってもバチ当たらないんだ」

(●▲●)「? そのお金、どうするつもりなの?」

(*^○^*)「球団に寄付するんだ!」

(;●▲●)「寄付!? 凄いなぁ!」

(*^○^*)「えへへー これで優勝間違いなしなんだ!」

(●▲●)「よく分かんないけど、がんばってね!」 

(*^○^*)「うん!! まだまだいーっぱいお金を稼いでやるんだ!」

    ブロロロロロ……



 

    賭博黙示録ポイジ  Eカード編


     完

 
 

372: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)04:46:25 ID:0bD

402: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)21:18:55 ID:UzD
 
 ~おまけ黙示録 ポイジ~

(*^○^*)「稼いだお金は全部寄付したんだ!」

(*^○^*)「でもまだまだ足りないんだ!」

(*^○^*)「よし! 借金して、その金を寄付するんだ!」

(*^○^*)「もしもし、もしもし! え?もう貸せない?」

(*^○^*)「別のとこで借りるんだ!」

(*^○^*)「え? イチト? 1日で10割? 何でもいいんだ! 貸すんだ!」

(*^○^*)「よーし、どんどん寄付するんだ!」

(*^○^*)「ふはははは! 金だ! 金が全てなんだ!」



(●▲●)「この間貰った一千万は借金返済に消えちゃった…」

(●▲●)「ぼくも贔屓の球団に寄付したいけど…お金はない……どうしよう…」

(●▲●)「そうだ」

(●▲●)「ファンレターを書こう」

:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

  ( ●▲●)φ「……」 カキカキ

:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.

   おしまい
  

388: 風吹けば名無し 2015/10/26(月)08:47:12 ID:E0P
くっそ面白くて目覚めたわ
サンキューイッチ